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野生農園ザ☆ばん通信 vol.4

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2022.12.24

Photo:Junichiro Morinaga

Text: Kayo Arita

「天才漬物士じん君と種から作るお漬物講座in野生楽園」

レポート ~12月6日仮漬け、12月11日漬物編~

前回、小雨の降る中寒さに震えながら、野生楽園の参加者でもくもくとお野菜の収穫をいたしましたが、そのお野菜たちを使ってお漬物をつくります。

12月6日に仮漬け編では下準備。

そして12月11日はいよいよ本漬け編

のワークショップ開催です。ワーク

ショップのはじめに前回仮漬けした

お野菜を味見。

・・・じん先生、これ普通に美味しい

のですが??

 

「自然栽培で無添加のお漬物は、通常

だとこれぐらいの状態で販売していま

す。でも、この状態は僕から言わせる

とまだ完成していないんです。」

 

との先生の言葉に、会場からは驚きのどよめきが。

 

乳酸菌の醗酵がすすんで縄文漬けが完成すると、もっとピクルスみたいに酸味がでてくるんです。夏にもポリポリ食べたいような味に仕上がります。

 

いまの状態だとまだ塩を感じるでしょ?完成すると塩も抜けて、もっと旨味や乳酸菌があわさってくる。

 

まだ仮漬けの状態なのに、これだけでも

美味しいんです。はじめて食べる方には、

塩とぬかだけでこんなに美味しいって想

像できないと思います。

 

なぜかというと現代の人って、思考でい

ろいろなものを植え付けられているから。

自分はまだまだ未熟だから、何かを学ば

ないといけない。それを学んで立派な大人にならないとと、潜在意識から刷り込まれてきちゃっているんですよね。

 

本当はもうすでに大切なものは全部持っているのに、必要な情報以上を毎日頭に入れさせられている。わたしにはまだまだ足りない、そうやって育ってきたから、何かをを足してしまう。足さなければと思ってしまう。お漬物にも、昆布や鷹の爪を足さなきゃ、とかもっと旨味を足さないと、とか。

 

でも、人間が生きていく上で必要なものはすでにあるんですよ。

それが大地。

 

大地の中には乳酸菌がたくさんいます。

ほかにもいろいろな菌がいて、そのいろいろな菌たちを乳酸菌は平和に保ってくれている。

 

日本人は古来からお漬物を食べてきました。塩と大地からとれるもの、大地からのエネルギー、それだけでお漬物をつくってきたんです。人間にとっていま必要な情報は自然界にある。だから何も勉強する必要はないんです。


 

塩と大地の恵みだけで、とても複雑な味に感じる。シンプルなのに何でこんな味わいが出るんでしょうね。菌の働きは目にみることができないし、人間が思考をつかって理解しようとしてもなかなかわかりませんね。

 

いままで植え付けられてきた、「自分は足りない」という思いからもっと学ばなければと取り入れてきたものはすべていらないと思ったら、縄文漬けが降りてきました。どうやってつくればいいのか、必要な情報が自然と浮かんできたんです。みなさん本当はそういう能力があるんです。自然界のメッセージを受け取る能力が。


 

講座のはじめから、じん先生のたんたんと語る語り口に、筆者含め参加者全員が

一気にお漬物ワールドに引き込まれてしまいました。

 

本当にね、じん先生の教えてくださる

お漬物の作り方はシンプルなんです。

こんなにシンプルな作り方なのに、な

んでこんなに複雑な味わいが出て美味

しいんだろう?と初めて食べた人はみ

んな驚くそう。


 

この講座、単なるお漬物の講座ではありません。じん先生にお会いして、人生観が変わった、見える世界のとらえ方が変わったという感想のお声も多数。

 

年に一度開催のこの貴重な講座。

アンテナにピピピとこられた方は、ぜひじん先生に会いに、野生楽園までいらしてください。

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12月6日

仮漬けの時の様子

​大根の葉に塩を振り、本番に向けて寝かせます。

INFORMATION

野生農園ザ☆ばん

神奈川県相模原市の山間地(旧藤野町)で、主に無農薬・無肥料・不耕起の農法により野菜を栽培しています。

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