暮れもせまった冬の日に、伴さんの山の畑にお伺いをさせていただいた際の何気ない会話。
田舎暮らしで地味に大切なのは、雑草のお手入れ。雑草を生やしていると風にのってまわりに種がひろがっていくんですよね。彼らも生きていますので。
なので庭や畑に草が生え放題だと、ご近所さんからの視線を感じることもあるかもしれません。
、、、でもね、自然農法では、基本的には雑草は抜かないんですよ。
といたずらっぽい笑みを浮かべる伴さん。
「どうしてですか?」と質問すると、
「作物に覆いかぶさって光合成の妨げになってしまうようなものは抜きますが、
雑草を抜くと、土の中の微生物まで排除してしまうことになるんです。
美味しい作物を作るのに大切なのは、多様な微生物と植物との共生関係を作ることだとわたしは感じています。」
と答えてくださいました。
実際に伴さんとお話していると、どん
なときでも他の人の考えや性質を決し
て否定したり排除したりしないのです。
もちろん好き嫌いはあるのでしょうが、
嫌いだから排除、ということはせずに
あくまでもニュートラルな立場から多
様性を認めるあり方を体現されている
印象を受けました。
伴さんの野生楽園に集まる方たちは年代も性別、住む場所もまちまちなのに、
自然にあたたかく優しい空気が流れているのは、きっとそんな伴さんのあり方によるところが大きいのでしょう。
2022年からはじまった野生楽園。
これからはお漬物講座以外にもたくさんの興味深い体験を考案中だそう。
野生楽園の集まりは、仕事は抜きにしても、個人的に遊びにいきたくなってしまうようなとてもアットホームで心地の良い場所でした。ご興味を持ってくださった方、ぜひ一度藤野の伴さんの畑に遊びにいらしてくださいね。
INFORMATION
野生農園ザ☆ばん
神奈川県相模原市の山間地(旧藤野町)で、主に無農薬・無肥料・不耕起の農法により野菜を栽培しています。